フリーランスと聞くと、ずっと家で仕事をしているイメージを抱く人も少なくないでしょう。
なかには「自分はずっと家で一人きりで仕事できるかな」「自分には向いていない気がするな」と思い、フリーランスになるか迷っている方もいるかもしれません。
そこで今回は、フリーランスとして3年間ずっと家で仕事をしている私が感じたことや体験談を紹介します。
「ずっと家で仕事をするのは難しいな」と感じたときの対処法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
私がどのような生活をしているのか
私は一人暮らしをしながら、フリーランスのライターとして活動しています。
仕事をする日のおよそのタイムテーブルを、下の表にまとめてみました。
8:00 | 起床 |
9:30~11:45 | 仕事 |
11:45~13:30 | 昼休み |
13:30~15:30 | 仕事 |
15:30~16:30 | 休憩 |
16:30~18:30 | 仕事 |
18:30~25:00 | 家事・娯楽など |
25:00 | 就寝 |
仕事の調べ物で図書館へ行ったり、スーパーで買い物したりするとき以外は、基本的にはずっと家にいる生活を送っています。
仕事関係の人とのやり取り
仕事関係の人とのやり取りは、ChatworkやSlackのようなチャットツールを使って文章で行う場面が9割以上を占めています。
Zoomなどでオンラインミーティングを行う頻度は3ヶ月~半年に1回くらいで、仕事関係の人と直接会ったことはこの3年間で一度もありません。
ライターには取材をして記事を書くという働き方もありますが、私の場合はインターネットや図書館で調べた情報をまとめる仕事を主に受注しています。
仕事の説明は、既に用意されているマニュアルを読み込んだり、動画を視聴したりすることで完了することが多いです。
分からないことがあればチャットツールから質問できるため、仕事関係の人と対面しなくても作業を進められています。
外出する頻度
仕事がある日はほとんどずっと家にいる私ですが、スーパーへの買い物などで数十分ほど外出する日はあります。
外出する頻度は、1週間につき3回である場合がほとんど。多いときで、1週間につき4回です。
1回ごとの外出時間は20~30分で、長くても1時間くらいでしょうか。
職場へ通勤している方と比べると、外出する頻度はかなり少ないと思います。
休日の過ごし方
私の休日の過ごし方は、その時の気分で大きく異なります。
手が付いていない家事を済ませたり、趣味を楽しんだりとさまざまです。
趣味は手芸やジグソーパズルのように室内で黙々と作業するものから、映画鑑賞や日帰り旅行といった外出が必要なものまで広く浅く取り組んでいます。
普段の休日はYouTubeを流しながら手先を動かす作業をして過ごすことが多く、外出が必要な趣味を楽しむのは月1回~3ヶ月に1回程度です。
ほかにも「そろそろ日光を浴びた方がいいな」「外の空気を吸いたいな」と思ったら、1時間ほど散歩をする日もあります。
家族・友人との関係性
家族・友人との関係性は、職場に赴いて働いている人とほとんど変わらないかもしれません。
お盆や年末年始は地元に帰省して家族に会いに行きますし、友人ともお互いの予定が合えば一緒に遊ぶことはあります。
しかしながら、もともと私は友人の数が片手で足りるほどしかおらず、普段はずっと家にいるぶん交友関係が広がりにくいため、友人と遊ぶのは半年に1回くらいです。
フリーランスとしてずっと家で仕事をした感想
私はフリーランスとして3年間ずっと家で仕事をしていますが、全体としては「自分に合っているな」と感じています。
もちろんずっと家で仕事して良かったこともあれば、困ったこともあるのですが、この3年間では良かったと思う場面の方が多かったです。
ずっと家で仕事をして感じた良かったこと
私がずっと家で仕事をして感じた良かったことは、以下の4点です。
- 休憩・仕事をする時間を自分で決められる
- 通勤費・交際費などがかからない
- 人間関係の悩みから解放された
- 仕事に集中しやすくなった
それぞれの内容を、詳しく紹介します。
休憩・仕事をする時間を自分で決められる
ずっと家で仕事をしていて良かったと感じたことは、休憩・仕事の時間を自分で決められることです。
集中が切れたときはすぐに作業の手を止めて一息付けますし、仕事の予定が詰まっている場合は時間を気にせずいつまでも作業ができます。
仕事のスケジュールを、自分が置かれた状況や気持ちに合わせて柔軟に切り替えられることを魅力に感じています。
通勤費・交際費などがかからない
通勤費・交際費といった出費を減らせるのも、ずっと家で仕事をしていて良かったと感じているポイントです。
家で仕事をするときは自宅が職場になりますし、ずっと家にいるぶん仕事の飲み会などもないため、生活費の節約になっています。
削減された出費は貯金に回したり、娯楽の費用に充てたりと、自分の思うように使用できています。
人間関係の悩みから解放された
人間関係の悩みから解放されたのも、家でずっと仕事しをて良かったことのひとつに挙げられます。
いわゆる「言った・言わなかった問題」や、人によって指示が異なることなどに悩まなくなりました。
雑談でうわさ話や陰口に巻き込まれないよう注意しながら会話する必要もなくなり、本当に楽になったと感じています。
仕事に集中しやすくなった
フリーランスとして独立してずっと家で仕事をするようになってから、以前よりも仕事に集中しやすくなりました。
もしかすると、自分のタイミングで仕事ができたり、人間関係に気を遣うことがなくなったりしたため、気持ちに余裕ができたのが理由かもしれません。
仕事に集中できる分、執筆する記事の品質により意識を向けられるようにもなりました。
ストレスフリーになったうえで、やるべきことにとことん注力できる点が、ずっと家で仕事をする魅力だと感じています。
ずっと家で仕事をして感じた困ったこと
ずっと家で仕事をするのは自分に合った働き方だなと感じていますが、それでも困ったことはいくつかあります。
私がずっと家で仕事をしていて困ったのは、次の3点です。
- たまにふと寂しさを覚える
- 人との喋り方を忘れる
- 季節感を忘れて浦島太郎状態になる
それでは、詳しく紹介します。
たまにふと寂しさを覚える
自宅に籠って一人で仕事をするのは気楽ですが、やはり寂しさを感じる瞬間はあります。
特に仕事で行き詰まったときや、次の仕事の契約がなかなか取れないときなどは、誰かに話を聞いてほしくなります。
SNSやインターネット上のコミュニティに参加しても良いのですが、できれば直接人に会ってより深いコミュニケーションを取りたくなるのです。
すぐに声を掛けられる人が近くにいないのは、ずっと家で仕事をするときの困ったポイントと言えます。
人との喋り方を忘れる
私が家で仕事をする間は、無言で黙々と作業することが多いです。
外出するにしても近所のスーパーぐらいなので、会話をするタイミングや回数も限られてきます。
すると人との喋り方を忘れ、たくさん喋った後はどっと疲れてしまうことも。
美容院に行ったりお店で会員登録の勧誘を受けたりした後は、よく「会話って意外と頭を使うんだなぁ」と感じています。
季節感を忘れて浦島太郎状態になる
ずっと家で仕事をするようになってから、季節の移り変わりを把握しにくい思うようになりました。
外出する回数は週3~4回と少なく、1回の外出時間は30分以内と短いため、「これくらいならいいか」と天気予報をほとんど確認しなくなったことが原因かもしれません。
そのためか、10月中旬に半袖の薄手のブラウスを着て外出してしまい、肌寒い思いをしながら街を歩いたことがありました。
私だけかもしれませんが、気候の変化に鈍感になり、浦島太郎のような状態になることもずっと家で仕事をして感じた悩みです。
ずっと家にいるのが不安なときの対処法
ずっと家で仕事をしていると、体調面に変化がないか心配になったり、人とのコミュニケーションが取れなくて寂しくなったりする場面もあるかもしれません。
しかし少し工夫すれば、フリーランスでも人との関わりを持ちながら働いたり、運動不足を解消したりできますよ。
ここでは、ずっと家で仕事をするのが不安なときの対処法を5つ紹介します。
人と会う機会がある働き方を選択する
一口にフリーランスと言っても、働き方は人それぞれです。
私のようにずっと家で働く人もいれば、たまに取引先と直接話し合いをしながら仕事を進める人、クライアントのオフィス・作業場に常駐して誰かと協力する人などさまざまです。
ずっと家にいるのが不安なときは、人と会う機会がある働き方を選択すると良いでしょう。
副業としてアルバイトや派遣で働く
会社員のなかには会社の就業規則の都合上、副業できない人もいます。
しかしフリーランスは会社に所属せず個人で活動する働き方であるため、クライアントとの契約条件で指定がない限り、他の働き方も同時進行で取り組めると考えて良いでしょう。
人と会う機会を増やしながら収入も得たいときは、副業としてアルバイトや派遣で働いてみるのもひとつの手段です。
趣味の集まりに参加する
趣味の集まりに参加するのも、家で仕事をする寂しさを和らげるのに有効な方法です。
社会人サークルに所属したりゲームのイベントに参加したりと、共通の話題で盛り上がれる良い機会ですよ。
仕事をしている間は一人で黙々と手を動かし、休みの日は誰かと一緒に趣味を思い切り楽しむなど、メリハリのある生活を送りたい方にもおすすめです。
講座やセミナーに通う
講座やセミナーに通うのも、ずっと家にいるのが不安なときの対処法として挙げられます。
講義の最中に他の受講生と話し合う時間を設けられる場合もありますし、講義終了後に他の受講生や講師と話すことも可能です。
仕事の悩みを相談したり、お互いが持っている情報・技術を教え合ったり、仕事の募集情報を共有したり、業務に関するいろんなことを話せるでしょう。
フリーランスとしてのスキル高めながら、人とのコミュニケーションも取りたい方は要チェックですよ。
定期的に運動の時間を設ける
ずっと家にいて運動不足になるのが不安なときは、定期的に運動の時間を設けてみましょう。
近所を散歩して簡単に身体を動かすのも良いですし、ジムに通って本格的に鍛えてみるのもおすすめです。
身体を動かすことでストレス発散にもなり、スッキリとした気持ちで仕事ができるようになるでしょう。
まとめ
フリーランスの働き方は、人それぞれ異なります。
私はずっと家にいながら仕事しており、この働き方が自分に合っていると感じています。
程よくコミュニケーションや運動しながら働きたい方は、次のような行動を取ってみるのも良いでしょう。
- 人と会う機会がある働き方を選択する
- 副業としてアルバイトや派遣で働く
- 趣味の集まりに参加する
- 講座やセミナーに通う
- 定期的に運動の時間を設ける
働き方やスケジュールを自分好みに決められるのが、フリーランスの魅力のひとつです。
自分に合った生活スタイルを見つけて、充実した日々を送れるようにしてみてくださいね。