クラウドワークスで受注した継続案件は断ってもいいの?断り方のコツも紹介します

クラウドソーシング

クラウドワークスでもよく募集されている継続案件。

単発案件とは異なり、数週間~数カ月以上にわたって連続して仕事を依頼してもらえるのが特徴で、収入を安定させたいワーカーに人気があります。

しかし継続案件を受注したものの、「そろそろ受注するのをやめたい」「やっぱり続けるのが難しそう」と、断りたくなる場面もあるでしょう。

そこで今回は、クラウドワークス使用歴3年の筆者が継続案件の断り方や、断るときに使える例文を紹介します。

継続案件は断ってもいいの?

結論から言うと、状況によっては継続案件を断っても構いません

例えば継続案件を6ヶ月も受注し続けていると、この6ヶ月の間により高い報酬の仕事を受注できるようになったり、私生活の変化によって仕事を続けられなくなったりする人もいると思います。

自分を取り巻く状況が変化して継続案件を続けられなくなったときは、クライアントに事情を説明すれば継続案件は断れると考えて良いでしょう。

ただし継続案件を数回しか受注していないタイミングのように、そこまで継続して仕事ができていないときは考えものです。

クライアントは長期間あなたに依頼することを前提に仕事の計画を立てているのですから、少し仕事をしただけで断わると迷惑になってしまうかもしれません。

それでも「あまり継続していないけど仕事を辞めたい」という時は、クライアントにできる限りの誠意を示しながら断りの連絡を入れましょう。

クラウドワークスの継続案件を断るタイミング

継続案件を断りたいと感じるタイミングは、人により異なります。

なかには「今断ってもいいのかな?」「クライアントは気を悪くしないかな」と気になっている方もいるでしょう。

ここでは継続案件を断るタイミングと、そのタイミングで断っても構わないかについて解説します。

断るときに心掛けるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

テストライティングを受けるとき

継続案件のなかには本格的に仕事を始める前に、テストライティングを実施するものがあります。

テストライティングとはライターの採用試験のようなもので、クライアントが提示したテーマに沿った文章を執筆・提出し、選考を受けたうえで契約できる人が決まります。

ときにはテストライティングのテーマが難しく、「自分には無理かも」と感じて継続案件を辞退したくなることもあるでしょう。

テストライティングを受けるときに継続案件を断りたくなったときは、できるだけ早く申し出ることをおすすめします。

なぜならクライアントは辞退した人の分を補うため新しい人を探したり、テストライティング後のスケジュールまで調整し直したりする必要があるかもしれないからです。

ただしテストライティングでは難しく感じても、長く仕事を続けるうちにできるようになる可能性は十分にあります

継続案件を断るか迷っているときは一度腰を据えて、今の自分ができることを全力で試してみるのもおすすめです。

1回目の仕事をしている間

継続案件の契約を結んだものの、1回目の仕事をしている間に「やっぱり難しいかも」と思って今後の契約を辞退したくなる場面もあるでしょう。

継続案件であることを理解したうえで契約したにも関わらず、1回目の仕事でやめてしまうのはクライアントに対して申し訳なく感じますよね。

筆者個人としては、継続案件の1回目の仕事をしている間は断らない方が無難かと考えています。

クライアントとしては長期間依頼することを前提に契約を結んだのですから、仕事のスケジュールが狂うことになりかねません。

新しい人を見つける手間と時間がかかりますし、時には「継続で受注すると言ったではないですか!」クライアントから言われてしまいお互いに嫌な思いをしてしまうことも

しかし「納期が間に合わない」「クライアントが希望するクオリティのものが作れない」といった理由で、クライアントに迷惑をかけてしまうのではと感じたときは、辞退を検討するのも良いかもしれません。

辞退を申し出るときはクライアントへ理由をきちんと説明し、お詫びの言葉も伝えるようにしましょう。

2回目以降の仕事を依頼されたとき

継続案件を長く続けていると、スキルアップして高額な仕事を受注できるようになったり、出産や親の介護のような私生活の変化が訪れたりすることがあります。

継続案件をしばらく受注していて、ふと「今後この仕事を続けるのは難しそうだな」と感じる瞬間は多くの人に訪れると思われます。

もし長い間受注し続けている継続案件を断りたくなったときは、クライアントに相談してみるのも良いかもしれません。

ずっと同じ状態のまま仕事をし続けるのは難しいものですから、自分が置かれている現状や継続案件を断りたい理由を説明すれば、ほとんどクライアントは納得してくれるでしょう

ただし継続案件がスタートして数週間しか経過していないときや、2回くらいしか受注していない場合は、本当に断っても良いか一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。

クライアントとしては継続案件が始まったと思ったのに、少し進んだだけでプロジェクトを一時停止しなければならないため、仕事のスケジュールに影響が出てしまうことも。

まだあまり続けていないけど継続案件を辞めたいときは、突然家族が入院した、クライアントが望む品質の仕事ができない等、クライアントが納得できる理由を伝えるようにしてみましょう。

継続案件を断る理由

「継続案件を辞退したい」と思う理由は、人によってさまざまです。

ときには「報酬が低いから」「担当者との相性が悪いから」など言い出しにくいこともあるでしょう。

ここでは継続案件を断る理由としてよくあるものを紹介します。

スケジュールに余裕がない

継続案件以外にいくつかの仕事を同時進行で受注していると、スケジュールに余裕がなくなることがあります。

1~2回であれば納期を延長することもできますが、何度もクライアントに日程を調整してもらっていると、なんだか申し訳なく感じてしまいますよね。

「これ以上予定を変更するのは申し訳ない」「予定がパンクしそう」と思ったとき、継続案件を断りたくなるかもしれません。

【例文】
いつもお世話になっております。
本日は今後の契約についてご相談したいことがあり、ご連絡しました。

ここ数週間スケジュールの余裕がなく、○○様からのお仕事の品質を維持するのが難しい状況となっております。
突然の申し出となってしまい誠に恐れ入りますが、今後の契約を辞退させていただくことは可能でしょうか。

勝手を申して大変恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。

報酬が低い

継続案件を受注し続けていると、次第に実績が技術が身に付くため、少しずつ高単価な仕事も引き受けられるようになります。

すると受注開始当初は満足していた報酬額が低く感じるようになり、契約を辞めたいと思うこともあります。

また、クライアントからの依頼内容が増えたり難化したりしたにも関わらず、報酬額がそのままであるのも報酬面に不満を抱く要因のひとつです。

【例文】
日頃よりお世話になっております。
今後の契約についてご相談したいことがあり、ご連絡しました。

現在他のクライアント様からの仕事のご依頼が増加しており、スケジュールに余裕がない状況が続いております。
昨今の物価上昇の影響により、報酬が高い仕事を優先せざるを得ない状態となって参りました。
つきましては、今後の契約は辞退させていただきたいと考えております。

○○様にはいつも親切に対応していただいているにも関わらず、このような申し出をいたしますこと大変心苦しく思っております。
大変恐縮ではございますが、今後の契約についてご検討いただけますと幸いです。

仕事内容が難しい

仕事内容が難しい」というのも、継続案件を辞退するときによくある理由のひとつです。

クライアントが求める品質の成果物を納品できるか不安になり、「辞めたい」と思うようになる人は一定数います。

また初めのうちは問題なくても、仕事を受注し続けているうちに当初の依頼内容とは方向性が変わったり、任される作業内容が増えたりして、「これ以上は自分には難しい」と感じることも。

クライアントに相談することで改善されるケースもあるので、辞退の連絡を入れる前に悩んでいることを伝えてみるのもひとつの手段です。

【例文】
お世話になっております。
本日は今後の契約についてご相談したいことがあり、ご連絡しました。

○○様とのお仕事を開始して3週間ほど経過しましたが、私自身の知識が不足しており、これからも継続してご依頼を受けるのは荷が重く感じております。
一度お引き受けすると約束したにも関わらず大変恐縮ではございますが、今後の契約を辞退させていただくことは可能でしょうか。

こちらの都合ばかりで申し訳ございませんが、ご検討いただけますと幸いです。

担当者が変わって仕事しにくくなった

数カ月ほど仕事を受注していると、途中で担当者が変わり、「前より仕事しにくくなったな」と感じるようになる場合があります。

指示が抽象的で分かりにくくなった、依頼内容の変更が頻繁に起こるようになった、なんとなくとっつきにくい等、「仕事がしづらい」と感じる理由はさまざまです。

しかし担当者の変更によって仕事しにくくなったことを正直に伝えるのは相手を傷つけてしまう可能性があるため、スケジュールに余裕がないなど他の理由を述べた方が良いと思われます。

ただし担当が変わったばかりでクライアント側も要領をつかめていない可能性もあるので、1カ月くらいは様子を見てみるのも良いでしょう。

もし担当者の変更によって仕事を進めにくくなったときは、いきなり辞退するのではなく、「ここをこうして欲しいい」と要望を出してみることも検討してみてください。

【例文(要望を出す場合)】
日頃よりお世話になっております。
お仕事の進め方についてご相談したいことがあり、ご連絡しました。

フィードバックはメッセージ欄にて箇条書きで教えていただいておりますが、今後はGoogleドキュメントの該当箇所にコメント機能でコメントを記入していただくことは可能でしょうか。
現在のフィードバックの共有方法ですと該当箇所を見つけるのに時間を要し、○○様への確認完了のご連絡が遅くなってしまっていることに苦慮しております。

他にも良い方法がありましたら、ご教示いただけますと幸いです。
恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いします。

私生活・家庭の事情で仕事を続けられない

ケガや病気、親の介護など、私生活・家庭の事情で継続案件を続けられなくなる場合もあります。

あらかじめ仕事ができなくなる時期が分かっていれば早めにクライアントへ申し出ることもできますが、突然の出来事であるケースもあるため、「これからの仕事はどうしよう」と戸惑うかもしれません。

仕事を続けられないことが判明したときは、なるべく早くクライアントに連絡することが大切です。

【例文】
いつも大変お世話になっております。
本日は今後の契約についてご相談したいことがあり、ご連絡しました。

健康診断を受けたところ体の不調が見つかり、1カ月ほど入院することとなりました。
入院している間は仕事ができず、○○様にもご迷惑をおかけしてしまうため、今後の契約は辞退できればと考えております。

突然の申し出となってしまい大変恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。

継続案件を断るときに心掛けること

継続案件を断ることは、クライアントの仕事計画に影響を及ぼすことにも繋がります。

誠意をもって対応し、お互い気持ちよく仕事を終えられるのが理想ですよね。

ここではトラブルなく継続案件を辞退するために意識しておくと良いポイントを4つ紹介します。

できるだけ早く申し出る

継続案件は、数カ月~1年以上の長期間にわたってワーカーに仕事を依頼するものが多いです。

仕事を依頼する期間が長いぶん、クライアント側が考えているプロジェクトの計画ではやるべきことを綿密に整理していることがよくあります。

突然「やめたいです」と申し出てしまうと、クライアント側を混乱させることになりかねません。

スケジュールを調整したり新しい人員を確保したりする時間を取るため、できるだけ早いタイミングで申し出るようにしましょう。

継続案件を辞めたい理由をきちんと説明する

理由もなく「継続案件を辞めたいです」と言われても、クライアントとしてはなかなか納得できるものではありません

理由があれば「じゃあ仕方ないな」と思えますが、ただ単に「辞めたいです」だけだと何がダメだったのか、ワーカーに何かあったのかとモヤモヤしてしまうでしょう。

それに理由を説明することは、今までお世話になったクライアントに対して誠意を見せるためにとても大切です。

継続案件を辞めたい理由をきちんと説明し、お互いが納得したうえで契約を終えられるようにしましょう。

クライアントに配慮した文面を心掛ける

継続案件を依頼する際、クライアント側では長期間のプロジェクト計画を立てていることがあります。

途中でワーカーが受注を辞めるとき、クライアント側は計画を練り直したり新しく依頼できる人を探したりしなければなりません。

どのような理由であれ継続案件を断ると、クライアントに多くの手間をかけさせてしまうため、「ご迷惑をおかけしますが」「こちらの都合ばかりで恐縮ですが」と、クライアントに配慮した文面を心掛けてみてください。

【参照】クライアントに交渉を持ちかけるのもアリ

継続案件を受注し始めてしばらく時間が経過すると、その案件より高額な報酬の仕事を受注できるようになったり、仕事の依頼が増えてスケジュールに余裕がなくなったりすることはよくあります。

より良い条件の仕事に力を入れたくなる一方、「ずっと続けているから作業はしやすいんだよね」「クライアントがいい人だからできれば続けたい」と思う場面もあるかもしれません。

そんなときは、単価の変更やスケジュールの調整などについてクライアントに相談してみるのもひとつの手段です。

クライアントとしてもまた最初からワーカーを探して仕事の説明をするのは手間に感じ、相談に応じてくれることがよくあります

継続案件を断るか悩んでいるときは、自分が置かれた状況の変化に合わせて仕事の進め方や報酬を変えられないか、クライアントに相談するのもおすすめです。

まとめ

クラウドワークスで継続案件を受注していると、「断りたい」と思う場面もあるでしょう。

「仕事の詳細には「継続で」って書いてあったし・・・」「クライアントは気を悪くしないかな」と、なかなか言い出しにくいこともあるかもしれません。

けれど自分を取り巻く環境は刻一刻と変わるものですから、継続案件を断ることにそこまで遠慮しなくても良いと考えられます。

ただしクライアントに手間をかけさせることに変わりはないので、以下のようなポイントを意識して継続案件を辞めたい旨を伝えてみましょう。

  • できるだけ早く申し出る
  • 感謝の言葉を伝える
  • 継続案件を辞めたい理由をきちんと説明する
  • クライアントに配慮した文面を心掛ける

もし「継続案件を辞めるのはもったいないな」と感じる場合は、価格や仕事内容を変えられないか交渉してみるのもひとつの方法です。

画面の向こうに人がいることを忘れずに丁寧な対応を心掛け、お互いが気持ちよく取り引きを終えられるようにしたいですね。

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